まだ"全国2番目"の高水準…10万人あたり感染者第3波の1.3倍「コロナ慣れしないで」北海道知事訴え
北海道の鈴木直道知事は6月3日感染症対策本部会議で、新規感染者数は減少傾向にあるものの、引き続き高い水準にあるとして、6月20日までの緊急事態宣言中の感染拡大防止への協力を求めました。
北海道内での3日の新規感染者数は300人。5月24日から11日連続して減少しているものの、1週間の人口10万人あたりの感染者は「43人」と国の緊急事態宣言の目安とする「25人」を超えています。
2020年の第3波のピークは「32人」で1.3倍となっていて、依然として上回っています。
鈴木知事は、「北海道は沖縄に次いで全国2番目に多く、極めて高い水準」として危機感を訴えました。
使用病床も2日時点で1020床と1000床を超える状態が続いていて通常医療にも影響が出る事態が続いています。
鈴木知事は、「2020年11月の経験を踏まえると、感染者数減少から入院患者減少まで約2週間かかった。重症患者が落ち着くまではさらに時間がかかる」として、「新規感染者の減少を確かなものにし、医療ひっ迫解消につなげるための重要な時期」との認識を示し、感染拡大防止への理解と協力を求めました。
北海道内では、医療従事者へのワクチン接種は2日現在1回目が約97%。2回目が約58%となる一方で、高齢者は1回目約14%、2回目約0.8%にとどまっています。
3日からは新千歳空港で、国のモニタリング検査が始まり、1日最大200人を対象に利用客や関係者は無料のPCR検査を受けられます。7日からは「出発・到着」両方で検査が行われ、検査体制が充実する予定です。
鈴木知事は、「職域接種」と呼ばれる企業や大学などでの集団接種や、「インド株」のスクリーニング検査の実施に向け準備を進めるよう各部局に指示。
北海道民に対しては、「ほかの地域では人の流れが増加傾向になったところもある。対策期間が長くなるとコロナ疲れ、コロナ慣れと言われるが、気持ちを一つにして取り組んでほしい」と話しています。
UHB:北海道文化放送
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