変異ウイルスに高まる危機感と増加する孤独死

　新型コロナワクチンの接種を行った菅総理。期限が迫る首都圏の緊急事態宣言の解除・延長の判断は？ 一方、変異ウイルスで初の死者が神奈川県で確認されるなど、変異ウイルスは全国で拡大しています。　５月上旬の暖かさとなった東京。首都圏の１都３県に出されている緊急事態宣言の期限は、５日後の２１日まで。政府は解除する方向で検討を進めています。最終的に判断する菅総理は１６日、来月に予定されているアメリカ訪問に備え、都内の医療機関でワクチンを接種しました。緊急事態宣言の解除については・・・ 　「専門家の先生の意見を聞く中で判断をしていきたい。もうしばらく時間をかけたい」（菅首相） 　夜には緊急事態宣言をめぐって、西村経済再生担当大臣、田村厚生労働大臣ら関係閣僚と協議を行いました。 Ｑ．（宣言）延長については？　「状況の報告です」（西村康稔経済再生相） 　複数の政府与党関係者によれば、１８日に国会で報告し、政府の対策本部を開く方向で調整が進められているということです。 　一方で、リバウンドへの懸念は日に日に高まっています。東京都は１６日、新たに３００人の感染を確認したと発表。８日連続、前の週の同じ曜日を上回りました。 　「３００人、緊急事態宣言もう終わりですよね。もうすぐ終わりにしては多いと思いました」（街の人）　「下げ止まりというか、これが限界なのかな」（街の人）　「３００人って東京の人口考えたらめちゃくちゃ少ないから、解除してもいいんじゃないかな。だめなんですかね」（街の人） 　今、懸念されているのが“変異ウイルス”による感染の拡大です。 　「どこかでポーンとはね上がることを一番懸念している。変異株の分析、民間機関の協力を得ながら、さらに進めていく」（東京都 小池百合子知事） 　千葉県の森田知事は、直近７日間の新規感染者数は先週より１割減り、病床使用率もひと月前と比べ大幅に改善したとしていますが・・・ 　「（感染者数は）確かに現状は少しずつ減少はしておりますが、変異株もしっかり対処していかないと大変なことになってしまいます」（千葉県 森田健作知事） 　これまでに変異ウイルスの感染者は、疑いや空港検疫も含めて全国で５９５人に上ります。静岡県では放課後児童会のクラスターで１０人の変異ウイルスの感染が確認されました。神奈川県は変異ウイルスに感染した５０代と７０代の男性２人が死亡したと発